食洗器は水道代の節約になる?
最近のシステムキッチンにはビルトイン食洗器が付いている機種があり、汚れた食器や調理器具の洗浄・乾燥機能を備えています。システムキッチンやハウスメーカーのカタログを見ると、食洗器は少ない水で洗浄するので手洗いよりも水道代の節約ができる、などと書かれています。食洗器を使用すると電気代がかかりますが、水道代が節約できるのでトータルコストがお得になるという宣伝文句も目にすることがあります。
食洗器は洗剤を溶かした水を循環して初期や鍋を洗浄するので、手洗いで水道を流しっぱなしにするよりも少ない水で済みます。乾燥機能を使用せずに洗浄後に食器を取り出して自然乾燥させることで、電気代を節約することも可能です。手洗いと比べてトータルコストが安くなるかどうかは、食洗器の使い方によって異なります。手洗いよりも水道代が節約できるのは、まとまった量の食器を洗う場合に限られます。食器の量が多くても少なくても使用する水や電気は全く同じなので、少ない量の食器を洗浄するとかえって割高になってしまうことがあるので注意が必要です。
食洗器で水道代の節約ができる条件は、ほぼ満杯の状態にして毎日稼働させるようなケースです。1人または2人分の食器で洗浄する量が少ない場合は、手洗いのほうがお得です。食洗器はパイプなどの消耗品を交換する必要がありますし本体も寿命が存在するので、ほとんど使わない場合でもお金がかかります。滅多に使わないようであれば、本体のメンテナンス費用が割高になってしまう場合があるので注意しましょう。食洗器を頻繁に使用する場合でも、電気代が安くなる夜間に稼働させるなどの工夫も大切です。
注文住宅ではオプションでキッチンをグレードアップして食洗器付きのタイプを選ぶことができますが、本当にお得になるかどうかを考えるようにしましょう。家族の人数が少なかったり外食が多い家庭であれば、高価な装置を導入しても宝の持ち腐れになってしまう恐れがあります。キッチンを選ぶ際は、高額な費用を支払ってでも食洗器を導入するメリットがあるのかどうかを考えるようにしましょう。
ちなみに手洗いで食器を洗浄する場合でも、洗い方を工夫することで使用する水の量を節約することができます。食器に付着した汚れを洗剤で洗い落す場合は、桶に溜めた水を使う方法があります。5分間にわたり水道を出しっぱなしにするだけで、約60Lもの水が無駄になってしまうからです。